
みなさんこんにちは、ガノー(Twitter:Ganohr)です。
以前「WordPress」のパスワード検証に関するあらゆる技術仕様を紹介し、また指定したパスワードからWordPressで実際に利用できるハッシュ値を計算して掲示するツールを実装し、以下の記事にて公開しました。

このツールを利用すればWordPressのサポートにおいて、パスワードを初期化したり任意のパスワードへ変更できるようになります。
加えてWordPressのセキュリティ対策に配慮しているため、ユーザーテーブルにパスワードのMD5ハッシュ値を直接入れ込むような蛮行をせずにすみます。
しかし、稀にWordPressのサポートにおいては「ハッキングされた環境の改善」を依頼されることがあります。
ある程度環境が改善できた後は、「ハッキング経路の特定」が必要になります。
そして、過去現在にわたり「WordPressのハッキングは概ね利用ユーザーのパスワードが脆弱」ということが往々にして存在します。
実際、1ヶ月10万アクセスのあるサイトがハッキングされたものを修復し、ハッキング経路の特定とハッキング対策を行った事例では、数十名のライターが登録されていましたが、その中の1名のパスワードが脆弱であったことが原因でした。
「セキュリティーは、どんなに対策したところで、最も脆弱なものが狙われる。悲しいかな、セキュリティの強固さはその脆弱なもののレベルまで引き下がる」
というものがあります。
WordPressは全世界に向けて公開するわけですから、安易なパスワードはもとより、安易な方法を取るべきではありません。
そのユーザーは、不幸中の幸いで編集者と記事公開権限しか持っていなかったため「過去記事の改変とスパム記事の埋め込み」程度しかできず、甚大な被害を免れていました。
とはいえ、スパム記事が1万件以上公開されていたため、アクセス数の割にSEOの評価が悪く、検索流入の減少やサイト診断にて「危険なウェブサイト」と判定される事態に陥っていました。
このようなサイトを正常に運用するためには「ハッキング経路の特定」を行うことは必須となります。
そこで今回は、「入力された「パスワード」と「WordPressハッシュ値」を検証し、同一と判定できるか否かをチェックするツール」を公開します。
更新履歴
2022/12/06 公開
利用規約
自身に管理権限がないWordPressへのハッキング・クラッキングを目的として、本ツールを利用することを禁止します。
パスワードとWordPress用ハッシュ値が合致しているかチェックするツール
- 検証結果
- パスワードとハッシュ値を指定してください
- 3桁以上を指定して下さい。
- このツールで指定できるハッシュ値はWordPress用のハッシュ値のみであり、半角34桁固定です。
- SQLインジェクションやスクリプトインジェクションを試さないで下さい。WAF機構により即座に当サイトへのアクセスが長期間に渡って遮断されます。
- このツールでは入力した値をサーバー側に記憶しませんので、安心してご利用ください
使用例

※ 1つのパスワードに無限に近いハッシュ値が生成され同一かどうかを判定できます。
仕組みは以下のツールにて詳細に解説しています。

パスワードからWordPress用のハッシュ値を求めるツール
セキュアなパスワードを生成したり、WordPressの認証に用いられるハッシュ値を計算するツールを、以下の記事にて公開しています。
またWordPressの認証に関して情報を知りたい方は、以下の記事へアクセスしてください。

コメントを書く