
※ 本記事は開発元よりレビュー依頼を受けて執筆しています。
みなさんこんにちは。ガノー(Ganohr)です。
以前、‘EaseUS’さんから、『EaseUS Data Recovery Wizard』(解説)のレビューを依頼されて以降、2回目のレビュー依頼となります。ありがとうございます。
さて、今回依頼を受けたのは『EaseUS Todo Backup Free』です。
それではこれ以降、詳細にレビューしていきます。
更新履歴
2018/08/10 アイキャッチ画像の破損を是正
2018/07/16 リンク漏れを是正
2018/07/14 公開
目次
- 1.EaseUS Todo Backupとはなにか
- 1.1.発売元はEaseUS
- 1.1.1.中国のソフトハウスだが日本語でサポート可能
- 2.EaseUS Todo Backupの主な機能
- 2.1.システムファイル、ユーザーファイルのバックアップと復元に対応
- 2.2.フルバックアップ・差分バックアップ・増分バックアップに、それぞれ対応
- 2.3.スケジュールバックアップ機能も使いやすい
- 2.4.ディスククローンやシステムクローンが可能
- 2.5.ブータブルディスクの作成
- 2.6.クラウドバックアップやメールバックアップなどの機能もある
- 3.EaseUS Todo BackupのFree版とHome版の違い、ダウンロード元
- 4.最後に
EaseUS Todo Backupとはなにか

‘EaseUS Todo Backup’(イーザス・トゥードゥー・バックアップ)は、『Windows』や『Mac』のそれぞれに対応した、バックアップソフトです。
個人向けの製品としては、
- 主要な機能は抑えつつも、完全無料のFree版
- 高速なバックアップ機能が有効で、高度な機能も欲しい方向けのHome版
- 個人のMacユーザー向けであるMac版
という、3種類のラインナップがあります。
※ ビジネスユースなら『Workstation』版や『Server』版、『Advanced Server』版、『Technician』版、そして遠隔での中央集中操作を実現する『Backup Center』があります。
発売元はEaseUS

‘EaseUS’(イーザス)は、中国に本社をおく、ソフトウェア・ベンダーです。
2018年現在、立ち上げから13年目を迎えています。
このEaseUSですが、
- 高機能ながら無料のツールが数多く開発してきた点
- 誰でも簡単に使えるよう設計されている点
- 専門的な機能を搭載しつつも、他のツールよりも比較的安価である点
が支持されてきました。
中国のソフトハウスだが日本語でサポート可能

また、日本人にとってありがたいのは、
日本語をネイティブサポートしている点です。
本来、バックアップやデータ復旧、その関連の技術は非常に高度です。
高度な技術や機能の場合、一般的に専門的な語彙が用いられるため、非常に難解で難読な内容になってしまいます。
そのため、日本語にそもそも対応しているツールというのは、それだけでありがたい存在といえるでしょう。
またメールによるサポートも、日本語サポートチームがあるため、日本語で大丈夫である点も強みです。
EaseUS Todo Backupの主な機能

では、Todo Backupにはどのような機能があるのでしょうか。
詳細に解説します。
システムファイル、ユーザーファイルのバックアップと復元に対応

『EaseUS Todo Backup』には、名前の通り「ファイルのバックアップと、復元機能」がついています。
ファイルというと、大別して以下の2つに分かれますが、
- ユーザーファイル
- システムファイル
このどちらのバックアップと復元にも対応しています。
なお、‘ユーザーファイル’はその名の通り、私達が様々なパソコン作業などで作っていった・できてきたファイルです。
対して、‘システムファイル’はOSのファイルや、プログラムやそのデータなどを示します。
安価なバックアップツールなどでは、ユーザーファイルのみのバックアップしかできないことが多く、無料のFree版でも安価なHome版でも、それぞれ対応している点はとてもありがたいといえます。
フルバックアップ・差分バックアップ・増分バックアップに、それぞれ対応

また単にバックアップと言っても、そのやり方の違いによって大まかに3種類の方式があります。
- フルバックアップ
- 差分バックアップ
- 増分バックアップ
Free版もHome版も、それぞれに対応しています。
3者の違いを、解説画像と文章で説明します。

‘フルバックアップ’とは、指定したバックアップ対象を、「毎回、全てコピーして保存する」バックアップ手法です。
一般的に私達が、手作業で行うバックアップ作業と似ています。
‘差分バックアップ’とは、最初にフルバックアップしておき、「フルバックアップしたデータの差分を、毎回、全てコピーして保存」するバックアップ手法です。
最初にデータをコピーしておき、そこから作業を行って変更した分や追加したファイルを、毎回バックアップする方法です。
複数人で作品を作り上げたり、仕事場で共有フォルダなどを利用している場合、この差分バックアップをとることがあります。
結局の所、
最初のデータからの差分ということは、途中からフルバックアップするのと、仕組み的には同じとみなせます。
差分バックアップは作業自体が簡単で、データの破損にも強いなどの利点があります。対して、欠点としてはバックアップを繰り返すとデータの節約ができなくなることです。
そして、
‘増分バックアップ’とは、最初にフルバックアップしておき、「毎回変化のあった≒増加した分のみを、毎回保存」するバックアップ手法です。
このバックアップ手法はバックアップのたびに、前回のバックアップから変化のあったファイルのみを保存します。
そのためバックアップ自体の作業が早く、データ容量が少ないことが利点です。しかしいざという時にバックアップから復元するときに一部欠点があります。それは他の手法と比べ遅くなることとや、バックアップの一部が欠損すると修復が不完全になったり、依存関係によっては修復できなくなることです。
基本的にバックアップは、「フルバックアップ・増分バックアップ・差分バックアップの、それぞれを組み合わせて行う」ものです。

スケジュールバックアップ機能も使いやすい

バックアップ・ツールを選ぶ際に重要なことが、スケジュールバックアップ機能と、その使いやすさです。
EaseUS Todo Backupなら、その都度フルバックアップを行うことも、スケジュールを作成してそれに従わせることも、そのどちらにも対応できます。
特にスケジュールバックアップ機能は、無料で使える他のツールより、とても操作性がよいといえます。
そして上述の通り、複数のバックアップ手法を「うまく組み合わせて運用すること」も重要です。
たとえば、
- 初回にはフルバックアップを行い、
- 毎月1日の深夜には差分バックアップを実行し、
- 3日間隔と月末には増分バックアップする、
といった細かなバックアップのためのスケジュールを設定をすことも、EaseUS Todo Backupなら簡単です。


ディスククローンやシステムクローンが可能

EaseUS Todo Backupには、ディスククローン機能と、システムクローン機能が搭載されています。
‘ディスククローン’とは、その名の通り、HDDやSSDや、SD CardやUSBメモリーなどのドライブ全体のクローン(複製)する機能です。
例えばプログラマーなら開発環境を構築した後に、そのパソコンのディスク自体をクローンしておくことで、簡単にその環境を入れ替えて使用するなどの使い方ができます。
例えばイラストレーターなら、ペイントソフトやペンタブレット等のソフトウェアをインストールしたり、設定した後の環境をクローンしておくことで、不意にペンタブレットが動作しなくなったような場合に復元するだけで修復できるようになります。
万が一の時に、環境構築せずに復元ができるようになるというのは、かなりの利点になるのではないでしょうか。
対して、
‘システムクローン’とはOSやソフトウェアや、環境設定などを一つファイルにまとめてバックアップすることで、OSのクラッシュなどに備える機能です。
リカバリーディスクを過去に作ったものの紛失してしまった場合にシステムクローンが役立ちます。
または日頃からTodo Backupでデータはこまめにバックアップしており、新しいハードウェアやアプリケーションをインストールする場合の予防策としても役立ちます。
ただし、Free版でもディスククローンやシステムクローンができますが、そのデータを用いて復旧するにはHome版が必要になります。
ちなみに、Free版でバックアップした内容をHome版を購入せずとも、復旧することもできます。
しかし専門的な知識が必要なことや、使用するHDDやSSDの相性などで復旧ができなくなることもあります。
バックアップした内容が復旧できなければ意味がありませんので、必要に迫られたときはライセンスの購入も検討したほうがよいでしょう。ブータブルディスクの作成

‘ブータブルディスク’は、その名の通り、「ブータブル=起動可能」なディスクです。
要するに、起動ディスクとも表現します。
OSが立ち上がらない程に致命的な問題が起こった場合、回復用のブータブルディスクがなければ修復が困難になります。
このような力強い味方であるブータブルディスクですが、この機能を使うにはHome版のライセンスが必要です。
ただし実際はOSの機能で作れる‘システム修復ディスク’や、‘回復ドライブ’を用いれば事足りるため、そこまで訴求力があるとは言えないかもしれません。
クラウドバックアップやメールバックアップなどの機能もある

近年多くの利用者に支持されている‘クラウドストレージ’。
ローカルファイルをクラウドストレージへバックアップを保存する機能があります。
これは非常に便利で、有名所では『Dropbox』や『Google Drive』に『OneDrive』などにも対応しています。

EaseUS Todo BackupのFree版とHome版の違い、ダウンロード元
完全無料で使えるFree版は、以下のリンクをたどってダウンロードすることができます。

そして、Home版は以下のリンクからダウンロードすることができます。

この両者を端的に比較すると、以下のような違いがあります。
VM Wareのイメージとして使えるというのは、Free版からHome版へ乗り換えるのにとても良い機能ではないでしょうか。
- Free版よりもHome版の方が高速である、
- Home版なら、「イベント連動バックアップ」といった高度なスケジューリングも使用可能
- Free版ではシステムクローンやディスククローンした内容を直接復元することができない
- Home版ではクローンした内容を用いて修復できる
- Home版ではさらに、クローンした内容を元に‘VM Ware’のイメージとして使用可能
最後に
さて、今回のレビューは長くなりました。
バックアップは大切な機能である半面、普段あまり聞かないような専門用語が多数あるため、それぞれ解説せねばならないからです。
ただその反面、誰でも簡単にEaseUS Todo Backupの良さを伝えることができたのではないでしょうか。
それでは、今回のレビューはこれで終わりです。
以上、ガノー(Ganohr)でした!
(*´ω`*)
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