直前の車を追随する自動運転技術の利点欠点

直前の車を追随する自動運転技術の利点欠点
直前の車を追随する自動運転技術の利点欠点

 

 
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みなさんこんにちは。ガノー(Ganohr)です。

みなさんは、現在の世の中で

人工知能の研究が盛んであることをご存知でしょうか。

その一環として、自動運転技術の研究も賑わっています。

 

そして現在研究がなされ、一部で実用化されている

  • 直前の車を追随するようにハンドルを操作する

技術があります。

 

今回はその技術の、「利点と欠点」を紹介します!

※この記事は1~2分で読めます。

 
更新履歴
2019/02/10 画像拡大用リンク除去、その他微修正
2017/02/08 公開
 

直前の車を追随する技術

自動運転技術は近年、脚光を浴びている。
自動運転技術は近年、脚光を浴びている。その中でも、直前の車の運行を追う技術が実用化された。

 

自動運転技術として、直前の車を追随する機能が実現されています。

これは、前を走行している車両を追うように、車を運転する技術です。

たとえば、高速道路での使用が想定されています。

一般道でも、渋滞時での使用などが想定されています。

 

さて。そもそもなぜ、

自動運転技術で直前の車を追う(追随する)の?

でしょうか。

 

なぜ直前の車を追随するのか

直前の車を認識するために、カメラで撮影し、その画像を解析する。
我々は運転中、直前の車を無意識的にまねて運転する。

 

まず理解したいことがあります。

それは直前の車を追随することが、日常的におこなわれる行為である

という認識です。

むしろ、直前の車の行動を真似することは、安全かつスムーズな運転をおこなう上でひつようです。

 

たとえば、

前の車が停車した場合。こちらもそれに合わせて減速し、停車しなければ、どうでしょうか。もちろん、追突してしまいますよね。

 

たとえば、

渋滞の中で、前の車が発車した場合。それを追わずに、こちらがずっと停車していた場合、どうでしょうか。周囲に迷惑をかけますよね。

 

これらは当たり前のことですが、重要な事実です。

このように、

「直前の車の行動をまねる(≒追随する)作業を、人間に代わっておこなう」

というのが、この技術の中核というわけです。

ちなみに自動運転に限らず、

直前の車を追随して運転すると、ある程度まとまった台数の車が集団として形成されます。

このような集団を、コロニーと呼びます。

 

直前の車を追随する技術の利点

直前の車を追随する自動運転技術が開発されたのは、カメラの発展のおかげである。
直前の車を追随する自動運転技術が開発されたのは、カメラの発展のおかげである。

 

この技術の利点は、「容易に、かつ低コストで実現できること」です。

その理由は、「直前の車を認識するだけですむ」からです。

直前の車を認識するには、現在ではすでに成熟している

  • 画像認識技術(画像から車を認識する技術)
  • センシング技術(距離を計測する技術)

をもちいれば済むからです。

 

このように成熟した技術を用いることにより、

比較的に安価な価格で新しい技術を開発できます。

 

直前の車を追随する技術の欠点

車には事故がつきもの。しかし、高速道路などでの事故は大事故につながる。
車には事故がつきもの。しかし、高速道路などでの事故は大事故につながる。

 

それでは逆に、欠点はなんでしょうか。

 

欠点1:重大事故の原因になりかねない

 

この技術における一番の欠点は、

大事故の原因になりかねない

ということです。

高速道路などでは、何台もの車が絡むような「重大な玉突き事故」がおこりえます。このときの主な原因が、コロニーが形成されたことに起因します。

 

コロニーというものは、数台程度のものもあれば、何十代にも及ぶものがあります。言い換えれば、コロニーの先頭車両が、そのコロニー全体を先導しているのです。

このとき、コロニーの先頭車両が「安全で適切な運転」をしているならば、とくに問題はありません。

しかし、コロニーの先頭車両が不適切な運転をしたり、誤った運転をした場合どうでしょうか。それに続く2代目以降の車が、うまく回避できることも、回避できないことも、あるでしょう。

ようするに、この自動運転技術の欠点は、

コロニーを形成することが前提であること

です。

これにより、重大事故がおこる可能性を助長するのです

 

欠点2:コロニー化することの利点があまりない

この自動運転技術が役に立つのは、渋滞と、一部の限られた範囲のみ。
この自動運転技術が役に立つのは、渋滞と、一部の限られた範囲のみ。

 

また、コロニーを形成することが前提であるため、

自身がコロニーの先頭車両になると、自動運転の恩恵を受けられません。

そもそもコロニー化した場合、先頭車両にくらべて、そのほかの車両では負担自体が少ないこともあります。

わざわざ自動運転技術をつかっても、得られる恩恵が少ないというわけです。

 

欠点3:周囲の環境に影響されやすい

画像認識を用いると、逆光や照り返しなどで、著しく認識精度が低下してしまう。周囲の影響で簡単に誤動作する恐れがある。
画像認識を用いると、逆光や照り返しなどで、著しく認識精度が低下してしまう。周囲の影響で簡単に誤動作する恐れがある。

 

そして、この自動運転技術は

簡単に周囲の環境に影響されてしまい、直前の車両を見失ってしまう

という欠点があります。

 

たとえば、この自動運転技術は、多くが「画像認識」を用いています。

これはカメラで前方を撮影し、その画像を解析(≒画像認識)することで車両を見つけだすという技術です。

このとき、

カメラに強い光が入ると、極端に画像認識の精度が低下します。

これは画像認識を用いたすべての技術に共通します。

 

たとえば逆光のなかで人物の写真を撮ると、人の表情がツブレたりしますよね。

運が悪いと、逆光でもないのに、前方車両の照り返しがカメラに直接入ることもありえます。

このような、「周囲の光の入り方」によって

  • 自動運転技術が正しく動作しなかったり
  • 誤った動作をおこなったり

さまざまな危険性があるのです。

 

さらに、周囲の光以外にも問題がおこりえます。

 

よく知られているのが、

急なカーブに入ると直前の車を見失い、自動運転ができなくなる

というものです。

これまで自動的に運転していた車が、急なカーブに入るだけで、

急に運転の主導権を人間に丸投げするのです。

はたして、これによって事故の発生が増えないことは、ありうるのでしょうか。

 

コロニー化した車両の集団が大事故につながるのは、これまでは多くの場合が先頭車両に起因していました。

いうなれば、このような「中途半端な自動運転技術を搭載した車両」が、コロニーのあいだあいだに頻出してしまうのです。

 

最後に

自動運転技術は近未来の礎を築くはずである。しかし。
自動運転技術は近未来の礎を築くはずである。しかし。

 

自動運転技術は、

2025年ごろに100万円程度を追加で支払えば搭載可能になる

と、考えられています。

 

しかし、それは欧米での予測です。

日本では、さらに5年遅い、2030年ごろになるかもしれません。

そもそも、汎用人工知能が2030年~2035年に開発されるという予測もあります。

 

自動運転技術の躍進。

この言葉は、私をワクワクさます。

だからこそ、今回紹介したような自動運転技術は、私をガッカリさせるのです。

一般的に言われている10年~15年後に、「正に有用で安全な自動運転技術」が作り上げられる、そのビジョンを想像できないのです。

あなたは、現在研究されている、「自動運転技術」をどう思うでしょうか。

自動」という言葉に、踊らされてはいませんか?

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当サイト管理人の「ガノー」(Ganohr)は、日本最大手且つ東証一部上場企業が運営するクラウドソーシングサイト『Lancers』にて、認定ランサーとして活動しています。


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