
みなさんこんにちは。ガノー(Ganohr)です。
みなさんは、麻雀用語をどの程度知っているでしょうか。
麻雀用語には多数のものがあります。
その中でも今回は、
麻雀の和了形に関連する用語を解説します!
もしも以下の内容を読んでいない方は、先に目を通しておくことをオススメします。

更新履歴
2019/01/10 トイツとターツの解説を追加
2018/07/10 微修正
2018/07/09 吃の解説を更新
2018/07/06 誤字修正。222233334444形の緑一色の解説を補足
2018/07/03 聴牌の利点と欠点の解説リンクを追加
2018/07/02 聴牌に関する解説を追加
2018/06/28 リード文を微修正
2018/06/27 和了形の解説を追加。タイトルを変更
2018/06/25 刻子・槓子までを解説。
2018/06/24 順子の解説と刻子の一部までを解説
目次
- 1.面子
- 1.1.順子
- 1.1.1.正しい順子の例
- 1.1.2.誤った例(順子として認められない例)
- 1.1.3.順子を哭いて作る「吃」
- 1.1.4.吃ができる2枚の組み合わせ「搭子」
- 1.2.刻子
- 1.2.1.正しい刻子の例
- 1.2.2.刻子を哭いて作る「碰」
- 1.2.3.哭いて作った正しい刻子の例
- 1.2.4.碰ができる2枚の組み合わせ「対子」
- 1.3.槓子
- 1.3.1.暗槓子
- 1.3.2.明槓子
- 1.3.3.大明槓
- 1.3.4.小明槓
- 2.雀頭
- 3.麻雀の和了形
- 3.1.四面子一雀頭形
- 3.2.七対子形
- 3.2.1.七対子形の和了例
- 3.2.2.七対子の例外
- 3.3.国士無双形
- 4.聴牌
- 4.1.聴牌の例
- 4.2.聴牌の利点と欠点
- 5.最後に
面子
‘面子’(メンツ)とは、麻雀における牌の並び方のルールです。3枚ないし4枚で一つの面子を構成します。
麻雀は基本的に、4つの面子と1つの‘雀頭’(ジャントウ、後述)を作ることがルールとして定められています。
それ以外の並びも2パターンのみ許されていますが、それは後述します。
基本的に‘麻雀’(マージャン)とは、13枚の状態から1枚を‘自摸’(ツモ、牌を1つ持ってきて手牌に加えること)ってきては後1枚を打ち、‘和了’(アガリ/ホーラ)の形を作っていくゲームです。
このとき、
和了るために必要な面子の種類には、以下の3種類があります。
- ‘順子’(シュンツ)
- ‘刻子’(コーツ)
- ‘槓子’(カンツ)
順子
‘順子’(シュンツ)とは、同一種類の数牌を順序よく、3つ集めたものです。
「順序よく3つ並んだ面子だから、順子」だと覚えるとよいでしょう。
「ジュンツ」ではなく、音の濁らない「シュンツ」という点が引っかかるかもしれませんが、そこは慣れるしかありません。
正しい順子の例
123
数牌である索子の「1,2,3」の並びであるため、これは順子として認められます。
二三四
数牌である萬子の「2,3,4」の並びであるため、これは順子として認められます。
赤⑤⑥⑦
数牌である筒子の「5,6,7」の並びであるため、これは順子として認められます。
もちろんのこと、これが赤五筒でない⑤⑥⑦でも同様に順子として認められます。
678
数牌である索子の「6,7,8」の並びであるため、これは順子として認められます。
このように、
順子として認められるのは、同じ牌で7通りの「123」、「234」、「345」、「456」、「567」、「678」、「789」しかない
ということです。
したがって、以下のような場合は全て順子として認められません。
誤った例(順子として認められない例)
東南西
字牌は順子として認められません。
白發中
同様に、三元牌であろうと、字牌は順子として認められません。
一②3
異なる牌の種類を順序よく揃えても、順子としては認められません。
八九一
数牌の9から1へ繋げるようなことはできません。上述した7つのパターンしか認められないからです。
順子を哭いて作る「吃」
順子は、‘上家’(カミチャ・左隣の人)から、哭(な)いて作ることができます。
哭いて作った順子の例は、以下の通りです。
横⑦⑧⑨
数牌である筒子の「7,8,9」の並びであるため、これは順子として認められます。
なお、左端の牌が横に倒されていますが、これは上家から牌を哭いたことを表しています。
このように、
「上家から1枚の牌を哭いて順子を作ること」を‘吃’(チー)と表現します。
「吃が可能なのは上家からのみである」ということには、注意が必要です。
吃ができる2枚の組み合わせ「搭子」
‘吃’(チー)が可能な2牌の並びを、‘搭子’(ターツ)と表現します。
辺張搭子
一二
この形にあと一枚三が来れば順子になります。このように端の連続した同種2枚の数牌の並びを、‘辺張搭子’(ペンチャンターツ)といいます。
なお、辺張搭子には「12、89」の2パターンがあります。
- 一二 八九
- ①② ⑧⑨
- 12 89
嵌張搭子
一三
この形にあと一枚二が来れば順子になります。このように間の1牌分が空いた同種2枚の数牌の並びを、‘嵌張搭子’(カンチャンターツ)といいます。
なお、嵌張搭子には「13、24、35、46、57、68、79」の7パターンがあります。
- 一三 二四 三五 四六 五七 六八 七九
- ①③ ②④ ③⑤ ④⑥ ⑤⑦ ⑥⑧ ⑦⑨
- 13 24 35 46 57 68 79
両面搭子
二三
この形にあと一枚一か四が来れば順子になります。このように同種2枚の連続した‘辺張牌’(ペンチャンハイ)の並びを、‘両面搭子’(リャンメンターツ)といいます。
なお、両面搭子には「23、34、45、56、67、78」の6パターンがあります。
- 二三 三四 四五 五六 六七 七八
- ②③ ③④ ④⑤ ⑤⑥ ⑥⑦ ⑦⑧
- 23 34 45 56 67 78
刻子
‘刻子’(コーツ)とは、同一の数牌もしくは字牌を3つ集めたものです。
「順子と異なり、字牌でも作れる」ことに違いがあります。
また、「順子で哭けるのは上家からのみ」でしたが、「刻子はどこからも哭ける」という点にも違いがあります。
正しい刻子の例
①①①
同じ牌を3枚揃えれば、刻子として認められます。
とくに、
哭かずに作った刻子を‘暗刻子’(アンコーツ、通称:暗刻、アンコ)と言います。
2018年現在では、単に暗刻ということの方が多いです。
北北北
同じ牌を3枚揃えれば、数牌や字牌かに関わらず、刻子として認められます。
刻子を哭いて作る「碰」
哭いて作った刻子を‘明刻子’(ミンコーツ、通称:明刻、ミンコ)と言います。
ただし、明刻と表現することは、あまりありません。
なお、
明刻を作ることを‘碰’(ポン)と表現します。
碰は吃と異なり、‘上家’でも‘対面’(トイメン、自分と向き合っている人)や‘下家’(シモチャ、自分の右にいる人)からでも牌を哭く事ができます。
例えばドラの白を哭いた場合、
「ドラ白の明刻を作る」のような表現はほとんどせず、
「ドラ白を碰した」と表現しますし、こちらが自然です。
哭いて作った正しい刻子の例
横赤555
赤五索を上家から哭いた形であり、刻子として認められます。
南横南南
南を対面から哭いた形であり、刻子として認められます。
七七横七
七萬を下家から哭いた形であり、刻子として認められます。
碰ができる2枚の組み合わせ「対子」
赤五五 11 赤55 赤⑤⑤ 東東 發發 中中
‘対子’(トイツ)とは、同じ牌が2牌ある状態のことです。あと1枚あれば刻子になり、対子は碰を行える状態の牌の並びといえます。
また、‘和了形’(ホーラケイ)において1つだけある対子を‘雀頭’(ジャントウ)と言います。この雀頭は「麻雀で和了る際に必ず必要」であり、とても大切です。
更に、対子を7個集めると‘七対子’(チートイツ)という役になります。
槓子
‘槓子’(カンツ)は、面子の中でも特殊なもので、刻子にあと1枚同じ牌を追加した形です。
順子や刻子が3枚の牌であるのに対し、槓子は同一の牌を4つ揃えた形になります。
麻雀の手牌は、牌を自摸っていないときは通常13枚、牌を自摸ってきているときは通常14枚です。
この状態から、槓をするたびに手牌の枚数は1枚ずつ増えていくこととなります。
このとき、あと一牌をどうやって刻子に追加するかによって、槓子には3つの種類があります。
- ‘暗槓子’(アンカンツ)
- ‘明槓子’(ミンカンツ)
- ‘大明槓’(ダイミンカン)
- ‘小明槓’(ショウミンカン、加槓:カカン、チャカン)
暗槓子
自分が持っている暗刻に、自分が自摸ってきた(持っている)牌を追加して槓子をつくることを、「暗槓する」(アンカンする)と表現します。
このとき作った槓子を‘暗槓子’(アンカンツ)と言います。
暗槓子は、両端の2枚の牌を裏返しにし、間に挟まれた牌は表にして置きます。
■一一■
一萬を暗槓した例。暗槓子として認められる。
明槓子
他人が捨てた牌を使って槓子を作ったり、もしくは碰して作った明刻子に自摸ってきた1牌を追加して槓子を作ることを、「明槓する」(ミンカンする)と表現します。
このとき作った槓子を‘明槓子’(ミンカンツ)と言います。
明槓子は、以下の2つの作り方があります。
- ‘大明槓’(ダイミンカン)
- ‘小明槓’(ショウミンカン、加槓:カカン、チャカン)
大明槓
‘大明槓’(ダイミンカン)は明槓子を作る際の、作り方の一種です。
自身が持っている暗刻子に、「他家が捨てた牌を哭いて槓子を作ること」を指します。
なお、大明槓という言葉自体は正式名称ではなく、通称であることに注意が必要です。
※‘他家’(ターチャ)は、自分以外で卓を囲んでいる他人のことです。
横赤⑤⑤⑤⑤
自身が持つ暗刻子⑤⑤⑤に上家が捨てた赤⑤を哭いて作った槓子です。
東横東東東
自身が持つ暗刻子東東東に対面が捨てた東を哭いて作った槓子です。
九九九横九
自身が持つ暗刻子九九九に下家が捨てた九を哭いて作った槓子です。
小明槓
‘小明槓’(ショウミンカン)は明槓子を作る際の、作り方の一種です。
自身が碰をして既に作っている明刻子に、さらに「自身が持っている・自身が自摸ってきた牌を追加して作る槓子」のことを指します。
なお、小明槓という言葉自体は正式名称ではなく、通称であることに注意が必要です。
なお、小明槓をすることを「加槓する」(チャカンする、カカンする)と表現し、加槓は正式な名称となっています。
加槓赤⑤碰⑤⑤⑤
上家から碰した横⑤⑤⑤に、新たに手牌から赤⑤を加槓した形です。
九加槓九碰九九
対面から碰した九横九九に、新たに手牌から九を加槓した形です。
東東加槓東碰東
下家から碰した東東横東に、新たに手牌から東を加槓した形です。
雀頭
‘雀頭’(ジャントウ)とは、「麻雀で和了るうえで必ず必要な牌の並び」のことです。
雀頭は、「2枚の同じ牌を揃えた形」です。
雀頭は、‘対子’(トイツ、後述)の一種です。
123456789東東東南 南
この手牌の場合、雀頭は南南です。
一九①⑨19東南西北白發中 中
この手牌の場合、雀頭は中中です。
東東南南西西北北白白發發中 中
この手牌の場合、6つの対子とどれかが1つの雀頭(対子)であると考えます。
麻雀の和了形
麻雀は‘和了る’(あがる)ための、「牌の集め方」にルールがあり、以下の3つのパターンの‘和了形’(ホーラケイ)があります。
- 四面子一雀頭形
- 七対子形
- 国士無双形
このルールを理解することは、麻雀を打つ上でとても大切です。
四面子一雀頭形
‘四面子一雀頭形’(ヨンメンツイチジャントウケイ、スーメンツイージャントーケイ)は、麻雀の和了形を示す用語の一つです。
最後の形の文字を外して、単に‘4面子1雀頭’と表現することもあります。
麻雀で和了る上で、大多数がこの4面子1雀頭形になっています。
そのため、通称で‘一般形’(イッパンケイ)と表現することがあります。
これは牌を‘面子’(メンツ、後述)という形で集めたものを4つ作り、あと一つの‘雀頭’(ジャントウ、後述)という形で牌を集めることを意味しています。
このように、
「面子を作ることが必須である」という理由から、‘面子手形’(メンツテケイ)や、単に‘面子手’(メンツテ)と表現する
ことがあります。
2018年現在は、会話の中では特に短くて言いやすい、面子手や一般形という用語を多く用いるようになっています。
以下の例は、4面子1雀頭形になっている和了例です。
一一二二三三①②③2399 1
純全帯么九・三色同順・平和・一盃口・自摸(跳満~倍満)
一一一二三四五六七八九九九 一
九蓮宝燈(役満/ダブル役満)
一一一九九南南 九 ⑨横⑨⑨ 11横1
対々和・混老頭(満貫)
九九①① 九 横999 ⑨横⑨⑨ 11横1
清老頭(役満)
九九①①⑨⑨⑨111999 九
清老頭・四暗刻(ダブル役満)
2234 2 横234 8横88 發發横發
緑一色(役満)
東東東南南南西西西北北北白 白
字一色・大四喜・四暗刻単騎(役満~5倍役満)
七対子形
‘七対子形’(チートイツケイ)とは、対子を7個集めた形です。
もともとは海外で生まれた‘七対子’というローカル役が日本に逆輸入されて、正式な役としてみとめられたものです。
七対子形の和了例
一一三三④④⑤⑤⑥⑥東東南 南
七対子
②②③③④④⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑧ ⑧
清一色・七対子(倍満~三倍満)、清一色・二盃口・平和・断么九/立直・門前自摸(倍満~三倍満~数え役満)、
もしくは、大車輪(ローカル役満)
※ 一般手は点数の高い方を採用
東東南南西西北北白白發發中 中
字一色(役満)
222233334466發 發
緑一色(役満※七対子形の例外を参照)
七対子の例外
七対子は「対子が7個ある」という意味ですから、定義としては同じ牌が4つあっても、同じ牌の対子が2つあると解釈する方が適切です。
しかし、
七対子のローカルルールにおいて、「七対子は7対子であり、且つ、7種類の対子である」という独自の解釈を追加していることがあります。
以下の手は七対子形の緑一色です。
222233334466發 發
これを、
22 22 33 33 44 66 發 發
と考えるのが普通ですが、同一牌4つを2つの対子と認めない場合、役のない手となり、和了れません。
なお、以下の形は七対子ではなく面子手形として認められるため、通常通り和了ることが可能です。
222233334444發 發
緑一色(役満)
※ 234 234 234 234 發發と分解すれば、一般形となるため。
国士無双形
‘国士無双形’(コクシムソウケイ)は、役満である‘国士無双‘だけに認められる和了形です。
国士無双は、全ての‘么九牌’(ヤオチューハイ、ヤオキューハイ)を一杯ずつ集め、どれか一種類をもう一枚集めて雀頭を作った形です。
この形で認められるのは国士無双のみですので、和了形としてはとても簡単です。
一九①⑨99東南西北白發中 1
国士無双(役満)
一九①⑨19東南西北白發中 1
国士無双十三面待(役満、又は、ダブル役満)
聴牌
‘聴牌’(テンパイ)とは、「あと1枚で麻雀の和了形になる状態のこと」です。
麻雀において聴牌は、とても重要な要素です。
この聴牌を正しく理解することが、麻雀のスキルアップに大切です。
和了形でしめしたように、3種類それぞれで聴牌があります。
そもそも和了るためには、必ず聴牌している必要があるためです。
聴牌の例
一二三五六七②③④⑥⑦⑧3
一般形で聴牌している例。この形に3が来れば和了形となる。
一二三四五六七八九①①12
一般形で聴牌している例。この形に3が来れば和了形となる。
一一一二三四五六七八九九九
一般形で聴牌している例。この形に一二三四五六七八九のいづれかが来れば和了形となる。
一九①⑨19東南西北白發發
国士無双形で聴牌している例。この形に中が来れば和了形となる。
①①③③④④⑥⑥8899東
七対子形で聴牌している例。この形に東が来れば和了形となる。
聴牌の利点と欠点
聴牌には多くの利点があります。
欠点は殆どありませんが、以下の記事で利点と欠点を解説しています。
この利点と欠点を理解することは、麻雀を打つ上で重要ですので、ぜひ目を通しておいてください。

最後に
今回は和了形とその一歩手前の聴牌について解説しました。それに関連する面子についても解説しました。
この他にも無数の用語があるため、もしも分からない用語がある場合、当サイトの他の関連記事もぜひ読んでくださいね!
以上、ガノー(Ganohr)でした!
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