

2016年を代表する映画としては「君の名は。」で間違いないでしょう。
今も公開中ですよね。
アニメ映画として、おどろくほどの大ヒット。
そしてまた、同じアニメ映画として同時期に公開されている「この世界の片隅に(こうの史代/-ふみよ)」も、客足を増やしているそうです。
しかし残念ながら、私の自宅近くには映画館がありません。
そもそも映画館へいくのって、しょうに合わないんですよね(笑)。
だからこそ、ふだんはテレビ放送されるのを待てばいいや…と、思ってしまいます。
でも、面白そうだなあ。
私のTwitter上のフォロワーさんたちも、本作の話題で盛り上がっているんです。
…。
そうだ!
映画がだめなら、Kindleで原作のマンガを読めばいいじゃない!
ということで(?)、原作マンガの上中下3巻をKindleで購入しましたのでレビューします!
更新履歴
2017/01/04 公開
作品のあらすじ
主舞台は第二次世界大戦前後の日本、呉市(くれし)。
広島県の南西部に位置し、もとは軍港として栄えていました。
主人公は「北條すず(旧姓:浦野)」。
本作はすずの幼少期から、結婚後とついだ北條家や戦時中の体験などが、史実にもとづいて描かれています。
激しい戦火のなかで親しい人や身内が、次々と他界していき、ついには終戦を迎えます。
呉市は広島県の中心部からおよそ20kmもはなれています。
ですが、激しい地響きとごう音が、すずたちのもとを襲ったのです。
それは、終戦の「のろし」でした…。
本作のよみどころ
本作の「よみどころ≒よさ」は、なんといっても「当時の情景が、いきいきと見えてくるところ」でしょう。
主人公のすずは、器量よしというよりは、おっちょこちょい。
そんなすずと北條家の人々との、心やすまるかけあい。
物資がかぎられた戦時下でも、すずは知恵をしぼって、さまざまな節約をおこないます。
たとえばご飯をかさましする方法だったり、やくそうを調理して保存食をつくったり。
でもそこは、成功するとは限りません。
そういうところも、楽しみの一つかもしれません。
そして、わたしたちの世代ではなじみのない焼夷弾(しょういだん)。
これは木造家屋などを、破壊するのではなく、燃やすことで民間人の生活をおびやかすものです。
現在では非人道的な兵器であるとして、戦争でもちいることが禁止されています。
その焼夷弾の恐怖は、すずたちの生活の一部でした。
たとえば夜だからといって家に灯りをつけると、銃撃や焼夷弾のまととなるため、灯りをつけることも制限されていました。
すずたちの家族は、家のそばに避難豪(ひなんごう)をほり、空襲時にその豪へ避難しては、この恐怖をしのいでいました。
戦争とともに、親しい人たちは亡くなっていきます。
すずの姪の死や、すず自体も空襲のさなかに右手をうしないます。
そして、日々戦争の恐怖のなか、ついに終戦の時をむかえます。
すずやその夫、北條家の人たちは、どのような思いを抱いたのでしょうか…。
登場人物の感情がみえるところも、本作のよさの一つでしょう。
Kindleで読むマンガ
私が使っているのは、Kindle Paperwhiteのマンガモデルです。
Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 32GB 電子書籍リーダー
※ 価格は2019/10/14現在。
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このモデルは印刷されたものと比較しても、みおとりしない細かさで、マンガを表示できます。
ですので、マンガなどでよくある小さな手書きの文字などが、そのまま読めます。
またこのモデルは、部分部分を拡大や縮小をするときの性能が向上されており、マンガをぞんぶんに楽しめます。
本作は細かい絵や文字が、ところ狭しとみられます。
マンガのコマ割りが特徴的なページも多数あるため、この恩恵をうけられます。
したがって本作は、Kindleのマンガ用モデルで読むのに、とてもぴったりな作品だと感じました。
最後に

今から72年前の1945年の終戦、原爆投下。2016年はオバマ大統領の原爆ドーム訪問、そして安倍総理のパールハーバー訪問など。
戦後の日米関係がさまざまに変化した年でした。
今回は、大ヒットしているアニメ映画である「この世界の片隅に」の原作マンガを紹介しました。
本作を通して、今の日本のくらしと比べることも、今後の生活にプラスとなるのかも知れません。
※ 価格は2022/02/10現在。
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