
みなさんこんにちは。ガノー(Ganohr)です。
現在当サイトが開発を行っている「Pome - Pomera OPML Converter - ぽん。」は、OPML(アウトライン形式のファイル)やマインドマップのMMファイル(FreeMindで採用されている形式、https://ja.osdn.net/projects/freemind/)をポメラDM100やポメラDM200(キングジム、https://www.kingjim.co.jp/)で閲覧したり、編集した結果を使用できるようにするソフトウェアです。
DM100に搭載されていた表機能がDM200で廃止されたため、このソフトウェアでCSVをDM200で閲覧し編集するための仕様である「TACT」を策定する必要が出たため、この記事で仕様を説明します。
更新履歴
2016/12/26 公開
概要
TACT(タクト、Table of Adjusted Columns Text)とは、ポメラDM200でむりやりにでも表を作れるよう定義した、表現仕様です。タクトを「Pome - Pomera OPML Converter - ぽん。」で処理することで、CSVファイルとTACT(結局はテキストファイル)とを相互変換することが出来るようにする想定を行っています。
処理のイメージ

例えば、「テスト.txt」の内部を以下のように書きます。

これを「ぽん。」で処理すると、「テスト.csv」が出力されます。

また、CSVを処理すると、タクト形式で表現された「テスト.txt」が出力されます。

TACTの仕組み
TACTは、ホワイトキャラクタ(半角スペース、全角スペース、タブ文字)で位置合わせがされたテキストを、その位置合わせされた内容が表の各種セルの値であると認識させて、表を定義するための仕組みです。
これは、DM200の編集画面で、列毎に「セルの値」を揃えて書いた文章が、その見た目のままのCSVに変換できるということです。端的に言えば、AA(アスキーアート)で表を作るようなものです。
なお昨今のIT業界においては、タブ文字の使用は避ける方向が強いのですが、TACTでは環境をDM200に限定する(タブ長を定める)ことによって、CSV→テキストの際は必ずタブを用いて変換する仕様となっています。これに対し、人間がポメラDM200でTACTにより表を作る際は、半角スペースでもタブでもよいと定義されています。これはDM200の中で、見た目の位置合わせがされているかだけを問う仕様であるからです。
これにより、ポメラDM200で比較的容易に表を作り、その表の可読性を担保することが可能になっています。
TACTの利点
以下に、利点を示します。
- ポメラDM200で、一応ですが表を扱うことが出来ます
- カラムとカラムの並びが、ポメラDM200で見ると綺麗に並びます
- 位置合わせが多少ズレても、近しい方のカラムの定義であると認識できます
TACTの欠点
以下に、欠点を示します。
- ポメラDM200は長い文章を折り返さない手段がありませんので、多数のカラムを持つ表には不向きです
- しかし、それはCSV形式であろうと同じです
- 若干位置合わせが面倒です
- 一応、タブ文字を使うことで位置合わせする頻度を下げることができます
- 位置合わせがいい加減だと、表のカラムがズレてしまうことがあります
- 近しい方へ自動補正する機能は搭載されています。
最後に
DM100にあった表機能は、稀にしか使いませんでした。されど、表機能を使っているという方は居るようでしたので、
- 一応形としてでも扱えるようにしたい
- CSVに簡単に変換できるようにしたい
- カンマ区切りやタブ区切りでは内容がズレて見栄えが悪い
という点に考慮しました。
というより、意識せずにやっていたかもしれないことを、仕様に定めて名前を付けただけに過ぎないのかもしれませんが(汗)。
ただし、今後DM200を使い倒すうえでも、表は扱える方がいいでしょうし、もともとの機能に搭載してほしかった点であります。
また、タクトを「Pome - Pomera OPML Converter - ぽん。」へ搭載するのはもう少しあとになります。
この仕様が必要な方は、是非コメントをお願いします!
以上、ガノー(Ganohr)でした!
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