カンデラの語源はキャンドル(ロウソク)

【DM200】液晶の輝度が判明!ロウソク3~292本分の明るさだった!

この記事をシェアする
更新履歴
2017/02/21 ver1.2の計測結果を付記。文章構造及びアウトライン変更。
2017/02/20 ポメラDM200のアップデート内容を追記
2016/12/01 情報提供元からの指摘を反映。他、誤字指摘も反映。多謝。
2016/11/29 初版公開

 

ポメラDM200(キングジム社)の使用時間は、凡そ18時間であると製品マニュアルに謳われています。

しかし、バッテリー容量の検証結果や、待機電力や消費電力量の測定結果、キーリピートを用いた連続駆動時間の検証結果からは18時間という数値は見出すことができませんでした。

usb_07_battery
(2016/12/02 追記更新)キングジム社正式回答により、3.7V・4200mAhの15,540mWhであることが確定しました。 ポメラシリーズ(キングジム社)の最新機種
ポメラDM200。前機種から様々な機能拡張が成されている。
2017/01/06 更新:バッテリー容量の公式回答を付記。 2016/11/29 更新:液晶の輝度の計測結果を付記。 2016/11/22 更新:バッテリー容量の検証結果を付

先日、当サイトの管理人と懇意にさせて頂いている某匿名希望の技術者から、「この18時間という使用時間を再現検証できないか」とお話をいただきました。

その話の流れで、「バッテリー検証にはJEITA1.0と2.0という規格があり、正確な検証を行うにはこれらに則ったほうが良い」旨アドバイスを頂きました。(これらの検証やJEITAのバッテリー測定法は後日記事作成予定です)

それには画面の輝度を正確に測定する必要があるのため、当方では行うことが出来ず、第一歩目でつまづいてしまっていました。

しかし、ありがたいことに、その技術者の方から、専用装置を用いた画面の輝度の詳細な検証結果を頂きました。また、この結果に関して記事として書き起こすことの許可をいただきましたので、今回はこちらを紹介します。

ただし、この検証結果は1端末のみを対象に行っているため、端末誤差が存在する可能性はありえますので、その点ご了承願います。

(2017/02/20~21 追記)
DM200はOSバージョン1.2以降、液晶の輝度設定が6段階→11段階と細かくなりました。

また、「匿名希望の技術者」から、Ver1.2で輝度を計測した結果も頂きましたので、本文内に追記させて頂きます。重ね重ねありがとうございます。
(追記終わり)

 

 

検証手順

今回の調査の方法を解説します。
今回の調査の方法を解説します。

 

まず、DM200の画面を縦5分割・横5分割の計25箇所に、目印として黒色の糸を等間隔で貼り付けて分割し、専用の輝度計測計を用いてその内側を測定したそうです

なお、測定範囲が黒色の糸で仕切られていますが、糸自体の影響は極小であり、影響はないと思われます。

そして、測定を暗室内でおこなうことで、外光の影響を抑えたそうです。

また、室温は19℃から21℃まで適切に管理したり、DM200の6段階の輝度設定毎に、バックライトの光が安定するよう時間を十分に開けた後に25箇所の輝度を計測したそうです。

ポメラDM200では、全画面表示機能を使うことで、ステータスバーを非表示にすることも出来るため、より詳細に検証することが出来ます。

以下に、情報提供者の技術者から頂いた検証中の写真を掲載します。

 

DM200の輝度検証は、縦横5×5の25分割した領域に対し、各輝度設定毎に行われた。
DM200の輝度検証は、縦横5×5の25分割した領域に対し、各輝度設定毎に行われた(クリックして拡大)

 

検証に用いられた輝度計。コニカミノルタ株式会社製 LS-150
検証に用いられた輝度計。コニカミノルタ株式会社製 LS-150(クリックして拡大)

 

 

DM200の輝度検証中の様子。暗室で計測することで外光の影響は殆ど受けない
DM200の輝度検証中の様子。暗室で計測することで外光の影響は殆ど受けません(クリックで拡大)

 

検証に用いられた計測機器に関して

今回の検証に用いられた計測機器(コニカミノルタ株式会社製 LS-150)の情報を、以下に掲載しておきます。

http://www.konicaminolta.jp/instruments/products/light/ls150/index.html

ハンディタイプでありながら高精度で使いやすい輝度計。USB2.0インターフェース搭載で、パソコンからの制御が可能です。低輝度から高輝度までの広い範囲(測定角が 1° で、0.001 ~ 999,900 cd/m2 の範囲が測定可能)の輝度測定ができる、高精度で使いやすい輝度計です。重さがわずか850g(電池別)で軽量かつコンパクトなので手持ちはもちろん、生産ラインやシステム装置のセンサーの用途としてもご利用可能です。

コニカミノルタ株式会社のLS-150/LS-160の製品情報より一部編集し引用

 

 

留意点

今回の検証には、ポメラDM200用純正液晶保護フィルムが貼付されています。検証結果としてはその点をご留意下さい。

 

検証結果(Ver1.0~Ver1.1まで)

以下に、ポメラDM200のバックライト設定(1-6)それぞれに対しての検証結果を掲載します。

※ こちらの検証結果は、Ver1.0の時点でのものです。Ver1.2での計測結果は後述します。

 

バックライト設定1

dm200_candela_lv1
ポメラDM200のバックライト設定1での輝度計測結果(クリックで拡大)

 

 

 

バックライト設定2

ポメラDM200のバックライト設定2での輝度計測結果
ポメラDM200のバックライト設定2での輝度計測結果(クリックで拡大)

 

 

 

バックライト設定3

ポメラDM200のバックライト設定3での輝度計測結果
ポメラDM200のバックライト設定3での輝度計測結果(クリックで拡大)

 

 

 

バックライト設定4

ポメラDM200のバックライト設定4での輝度計測結果
ポメラDM200のバックライト設定4での輝度計測結果(クリックで拡大)

 

 

 

バックライト設定5

ポメラDM200のバックライト設定5での輝度計測結果
ポメラDM200のバックライト設定5での輝度計測結果(クリックで拡大)

 

 

 

バックライト設定6

ポメラDM200のバックライト設定6での輝度計測結果
ポメラDM200のバックライト設定6での輝度計測結果(クリックで拡大)

 

 

バックライト設定1~6の結果

以下のグラフは今回得られたバックライト設定1から6までの結果を平均し、それぞれの設定毎の平均値を等間隔でグラフ化したものです。

ポメラDM200のバックライト設定(1-6)に対する実際の輝度比率
ポメラDM200のバックライト設定(1-6)に対する実際の輝度比率(クリックで拡大)

 

 

検証結果(Ver1.2、及びそれ以降)

以下のグラフはVer1.2で輝度を計測し、それぞれの設定毎の輝度を等間隔でグラフ化したものです。

DM200のVer1.2で輝度を計測し、最大輝度(設定11)を100%、最小輝度(設定1)を0%とし、各設定枚の輝度をプロットしたグラフ。Ver1.1以前の6段階よりもかなり柔軟な輝度調整が可能になっている。(クリックで拡大)
DM200のVer1.2で輝度を計測し、最大輝度(設定11)を100%、最小輝度(設定1)を0%とし、各設定枚の輝度をプロットしたグラフ。Ver1.1以前の6段階よりもかなり柔軟な輝度調整が可能になっている。(クリックで拡大)

 

 

検証結果をロウソクで例えると

カンデラの語源はキャンドル(ロウソク)
カンデラの語源はキャンドル(ロウソク)

今回の検証結果は輝度をカンデラという単位で表されています。

このカンデラの語源は「ラテン語のカンデラ(蝋燭:ロウソク)」に由来します。日本語や英語では「キャンドル」の方が馴染み深いのではないでしょうか。外来語としてカンテラという言葉がありますが、これも同じ語源です。イタリア語などではそのままカンデラという言葉があり、これもロウソクの意味を持っています。

カンデラというものは正式な定義を取り出すと分かりにくいのですが、「1cd/m2」が凡そロウソク1本分の明るさであると言われています。

したがって、今回の検証結果を分かりやすくロウソクで置き換えれば、

ポメラDM200は「ロウソク2.7本分から、ロウソク292.5本分」までの輝度を発光できるということです。

 

 

 

 

 

 

 

考察

前機種DM100以降、ポメラにはバックライトが搭載されてきましたが、DM100でもDM200でも、利用者から「明るさの制御をもっと細かく出来るようにして欲しい」という要望があとを絶ちませんでした。

 

また、

1.1の計測結果からは、各種バックライトの設定で各部位毎に、明暗の差がみられました。

各種バックライトの設定の明るさを平均したのが以下のグラフです。

ポメラDM200の画面を25分割し、各領域毎に輝度(cd/m2)を計測した結果を各バックライト設定(1-6)を平均した結果
ポメラDM200の画面を25分割し、各領域毎に輝度(cd/m2)を計測した結果を各バックライト設定(1-6)を平均した結果(クリックで拡大)

このようなムラがどのような理由で発生しているのかは不明です。端末差なのか、液晶フィルムによるものなのか、製造工程によるものなのか、今回の検証結果では判断がつきません。

また、技術者の方へ質問したところ「このムラは目で凝視すればほんの少しだけ明るさの違いを感じられる程度」とのことでした。

その上で、

普段の使用ではステータスバーを表示するので、さらにこの差を感じることは難しく、問題になるレベルではないだろうということでした。

なお、サイト管理人は全く気づきませんでしたので、分かる人には分かるかもしれない程度なのではないかと思われます。

結果の考察(1.1以前)

詳しい説明は専門書にお任せしますが、人間の眼は低照度(≒低輝度)になればなるほど光に対する感度が上がり、高照度(≒高輝度)の場合は逆に急激に光の感度が下がる仕組みになっています。そのため、輝度測定の曲線を見るとDM200の明るさ設計は「素晴らしい」と感心するばかりです。

ただし、明るさの設定が6段階ですので使用環境の明るさによっては中間の明るさが欲しいと思うことがあります。(※)

※ Ver1.2より、6段階の設定から→11段階までの設定を選べるようになっています。

 

 

結果の考察(1.2以降)

また、1.2からは液晶の輝度を11段階で調整できるようになりました。そのため、単純に間の明るさ(中間輝度)を足しただけのように思ってしまいますが、どうやら違うようです。

DM200の設定1.2の輝度比率を百分率で表したもの。ただし、設定1はそもそも輝度が低いため多少誤差が出ているとみられる。(クリックで拡大)。
DM200の設定1.2の輝度比率を百分率で表したもの。ただし、設定1はそもそも輝度が低いため多少誤差が出ているとみられる。(クリックで拡大)。

これは、情報提供元の技術者が指摘している「目の性質に合わせて、明るさを調整している」からだと思われます。

Ver1.1→1.2と上がった際に、間の輝度をどのくらいの比率で調整しているか調べたところ、単純に中間輝度を追加している訳ではありませんでした。

明るい設定になればなるほど、更に明るくなるように調整していることが分かります。

ポメラ開発チームは、とことん妥協のない設定を心がけているように感じました。

 

 

 

 

 

最後に

ポメラDM200の検証は今後も継続していきます。
ポメラDM200の検証は今後も継続していきます。

今回は匿名希望の技術者からの検証結果のご提供を受けて、記事を作成させて頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

また、今回の検証結果は1端末の検証結果であることを再度付け添えておきます。

このような有用な情報を得られることは、当サイトを運営しているうえでとてもありがたいことです。

この結果を踏まえて、より詳細なバッテリー持続時間の検証を行えればと思います。

ポメラDM200。前機種から様々な機能拡張が成されている。
2017/01/06 更新:バッテリー容量の公式回答を付記。 2016/11/29 更新:液晶の輝度の計測結果を付記。 2016/11/22 更新:バッテリー容量の検証結果を付
NIS8452soucyounoradio_TP_V_edit
更新履歴 2017/01/25 誤字修正。価格他を追記。 2017/01/23 初版公開。 皆さんこんにちは! 今回ありがたいことに、ショップジャパンさんのキャンペーン
deo_06_suntory_pamphlet
更新履歴: 2017/02/20 関連記事を更新 2017/01/23 タイトル変更。本文修正。 2017/01/17 文章構造を変更 2017/01/09 初版公開 あ
ポメラ最新機種であるDM200。3ヶ月でOSバージョンアップを2回も行えるフットワークの軽さはスゴイ。
更新履歴 2017/02/18 微修正。願望を追記(笑) 2017/02/17 初版公開 ポメラの最新機種であるDM200(キングジム社)の最新バージョンが1.1→1.2へ上
Time is money. Especially morning so.
速報です。 以下のポメラDM200の製品サポートページの、ダウンロードページにて、ソフトウェアアップデートが公開されました。 http://www.ki
ポメラDM200の内部OSは多分UbuntuベースのカスタムOSであるとみられる。
本日(平成28年12月16日)午前9時~10時頃に、ポメラDM200のソフトウェアアップデートが公開されました。 http://ganohr.net/blog/now-dm2
待ちに待ったDM200。 http://www.kingjim.co.jp/ より引用。
更新履歴 2017/02/17 アウトライン構造変更。関連記事更新。 2016/11/11 初版公開。 衝撃の画面を見つけました。
ポメラDM200
更新履歴 2017/01/28 関連記事を更新。誤表記を修正。 2016/11/29 バッテリー検証結果を修正。4,000mAhでほぼ確定。 2016/11/17 バッテリー
待ちに待ったDM200。 http://www.kingjim.co.jp/ より引用。
ポメラ(キングジム社)の最新機種であるDM200。前回、この端末に対し、バッテリーがフル充電された状態からキーリピートし続けた際の連続駆動時間を検証し、このような厳しい条件でも10
ポメラDM200
当サイトの管理人は、ポメラDM200(キングジム社製品)を愛用する自称ポメラニアンです。 当サイトはポメラDM200の性能を調査しその結果を公表してきましたが、今後のさらなる
ポメラDM200
更新履歴 2017/02/17 アウトライン構造を修正。関連記事更新。 2016/11/24 初版公開 以前紹介した「ポメラの本 DM200編」を読破しましたので、さ
ポメラDM200。前機種から様々な機能拡張が成されている。
2017/01/06 更新:バッテリー容量の公式回答を付記。 2016/11/29 更新:液晶の輝度の計測結果を付記。 2016/11/22 更新:バッテリー容量の検証結果を付
待ちに待ったDM200。 http://www.kingjim.co.jp/ より引用。
更新履歴 2017/02/17 アウトライン構造変更。関連記事更新。 2016/11/05 初版公開。 このシリーズ「裏技シリーズ」は、ポメラDM200(キングジム社)を便利
待ちに待ったDM200。 http://www.kingjim.co.jp/ より引用。
このシリーズ「裏技シリーズ」は、ポメラDM200(キングジム社)を便利に使うための裏技のような、機能を紹介していく不定期企画です。 その記念すべき第1弾は、「CTRL
この記事をシェアする
Ranking Site
にほんブログ村 PC家電ブログへ 

DM200の最新記事(最大10件)

投稿者:

Ganohr

https://twitter.com/garnot1 https://twitter.com/ganohr 私は小学4年からプログラミングを初め、ITエンジニアとしても10年の実績のある個人SEです。ハンドルは「ガノー」で、通常の綴は「Garnot」です。「Ganohr」はガノーという音と、「Gan=ガン(目)、Ohr=オール(耳、ドイツ語)=目と耳」という意味を込めたものです。 目と耳に届く情報を大切にしたい! 目と耳で楽しめるゲームやコンテンツを作りたい、発信したい! そういう思いで当サイトを運営しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

SPAM対策が施されています。投稿に失敗すると1時間ロックされます。